CHOPPER
中村泰一郎:ナカムラ タイイチロウ
日本で唯一の国際プロスケートボーダー。
世界流通を持つBAKER BOYS DISTRIBUTIONの傘下ブランドHEROIN SKATEBOARDS所属。
世界流通で定期的にプロモデルをリリースしている。
世界的に知る人ぞ知るOSAKA DAGGERSのリーダー。

INSTAGRAM:@CHOPPEROSAKAJPN
FACEBOOK:中村泰一郎(CHOPPER) 

“くるりんぱ” コメント by GOU MIYAGI

前回の投稿”くるりんぱ”に関して、FACEBOOK上でGOU MIYAGI氏がコメントを添えてシェアしてくれていました。
「FACEBOOKはやっていないけど、GOU MIYAGIの持つ価値観、考え方には興味がある!!」と言う人も少なくないかと思い、また「必然性」という部分や「(ちなみに私はどの宗教にも属していません)」という捕捉説明を明記しているセンシティブな物書きの様なセンスは特に俺自身も共感、興味深い意見だと考えたので、本人了承の上、原文そのままにそこでのコメントを転載しておきます。

以下より、GOU MIYAGI氏のコメントです。

SNS上では鬼のようなトリック映像が連日投稿されています。
その中でもNever Been Doneトリックへの注目度は高く、多くのスケーター達が競い合うように生み出し発信しようと奮闘しているように見受けられます。
その”NBD”、スケートボード界の歴史を遡ってみると実は先人が生み出したトリックを組み合わせたものだったり、少しだけアップデートしたトリックが殆どである事に気付かされます。

少し前までは世界初のトリックを生み出し形にする事が自分のスケートボーディングの最大のテーマでした。
しかし昨今の情報量の多さとスピード感の中で、何かを生み出したかも!と思ってもそれが世界初であるという確信を持てなくなって来ました。
そこで「世界初」のこだわりと、ついでに今はもう必要の無くなったコダワリ達をどんどんその辺に置いていって、すっきりしたところで見えて来たのが「必然性」でした。
チョッパー氏と私は昔から日本のスケートシーンの中で、奇をてらっている、イロモノと誤解される事が多々ありましたが、己の中にそういうスケートをする理由があってそうしているのです。

ある日突然くるりんぱという爆弾がチョッパー氏の中に出現しました。
ひたすら丸レールに向き合い続けて来た私にとって、丸レールの形状をフルに活かした、それでなくてはならないこのNBDトリックを思いつけなかった事はも の凄く悔しかったのですが、普段丸レールを滑らないチョッパー氏がいきなりこれを思いつき、メイク出来るかもしれないと話してくれた時にこれは彼が形にし 世に出すべきだという必然性を感じました。
自分の何処にあったのかというような素晴らしいアイデアを閃く時、自分の力だけでなく何か大きな力に動かされていると感じます。そんな偶然かのような出来事の中にある必然です。(ちなみに私はどの宗教にも属していません)

凄まじい情報のウネリの中、一瞬浮かび上がったかと思えばすぐに飲み込まれてしまう中にあっても、チョッパー氏の”くるりんぱ”のような必然性のあるトリックは彼の名前と共に力強く残り続けていくと思います。

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